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最近の記事



KitcheN製日立電鉄モハ11,12の製作②

久々のブログ更新です。
モハ11はガイコツテールなので、その加工を行います。
部品はKitcheN製のものを使用しますが、レンズもろともホワイトメタルになっているので、穴あけ加工を行います。







金属にドリルで開口となると抵抗のある方もいらっしゃると思いますが、精工ドリルさんのルーマ型ドリルであれば十分開けられますのでおすすめします。
さて、そのままでは物足りなかったので、中に真鍮パイプを追加しました。
強度もついて一石二鳥でした。






ついでに、ライトから伸びているコードもリード線でそれらしく表現しました。
そのほか連結器周辺に薄い帯板を貼り付けて補強を表現しております。



解放テコを自作します。
プラ板だと強度不足を感じたので、頑張って真鍮板と真鍮線を使用しました。
たしか真鍮板はランボードのランナーだったと思います笑
意外と有効活用できるものですね。




いろいろ取り付けた状態がこちら。
上記の説明以外にも、ジャンパ栓取付穴など開けています。
エッチングキットもここまで装飾すると、ようやく立体感が出てきましたね。





ようやく下地が仕上がりましたので塗装に移行します。
まずは下処理としてブラスクリーンとジフで錆びを落とします。
この作業をするだけで新品のような輝きを取り戻しますので、やっていてテンションがあがる瞬間です。
なお、サンポールなどの強酸を使っても似た効果が得られますが、あれは表面に残っていると新たな腐食を呼んでしまうので注意が必要です。






いさみやカラープライマーで下地塗装を行いました。
仕方ないと言いますか、必ずここで継ぎ目がハッキリと現れますので、溶きパテを盛っては削ってを繰り返し、完全に消えるのを目指します。



本塗装を行いました。
使用した塗料は画像に載っているので説明を省略しますが、旧塗装のほうはコレジャナイ感がでてしまいました。
色が薄味になってしまいましたので、塗り直します。



GMのクリームの上澄みが奇跡的に欲しい色合いだったので、そこだけ器用にすくい取り、エアーブラシで塗ったところいい感じの色になってくれました。
こんなこともあるもんですね笑



小物類も塗装しました。
金属パーツにはいさみやカラープライマーで下地処理をしています。



組み立ててみました。
屋根には軽くウェザリングを施しています。
一気に完成が見えてきましたね。

| 模型日記 | 09:51 │Comment-│編集

KitcheN製日立電鉄モハ11,12の製作①

はじめての金属キットに挑戦したいと思います!
作るのはKitcheN製の日立電鉄モハ11,12です。
KitcheNさんは地方私鉄のマニアックな形式をたくさん製品化しているので、ここでしか手に入らない形式が沢山あります。
日立電鉄も例に漏れずで、鉄道コレクションで元銀座線の車両があるくらいで、マニアックな各形式はKitcheNさんの独壇場といっても過言ではありません。



パッケージです。
透明アクリルのケースに、説明書と金属ボディといった構成です。
綺麗な金属光沢が製作意欲を高めますね!
初めてなので緊張しますが、過去に相当数の製作記事を読み込んでいるので、そんじょそこらのモデラーよりは詳しいでしょう笑
勿論説明書は熟読しますが、説明書に従うだけでは完成させられないこともよく存じております。




まず内張りを外張りから切り離します。
これはボディ裾に数点で繋がっているだけですので、折り曲げを繰り返せば金属疲労で簡単に切り離せます。
切り離したらスティックやすりで継ぎ目を整えておきます。

そしてモハ12はサッシ更新後になり、色が銀色になりますのでカットソーを使い切り離しておきました。



早速内張りを外張りに付けます。
まずは扉の下など数か所に、半田で点付けします。



本付けしていきますが、ボディの表面積が大きく放熱性が高いため、普通の出力の半田こてですとなかなか溶け広がってくれません。
そこでポケトーチを使い、高温でハンダを溶かしていきます。
写真のように入り組んだ場所でも、こてのように半田に直接触れる必要がないのでやりやすかったです。

なお、広がりが悪い場合は(今はなき)マッハ模型の塩化亜鉛溶液を塗ってから使います。
※塩化亜鉛溶液は、雑にいうと表面の金属を溶かします。
そのまま放置すると錆びの原因になりますので、使用後はIPAなどで洗浄しましょう。



前面も内張りをボディから切り離し、さらに渡り板も切り離しました。
そのままではやり難そうだと感じたり、後々邪魔になりそうだと感じたい場合は切り離すに限ります。



内張りと外張りを半田付けします。
まずは側面のときと同じように何か所か点付けして、そして断面にハンダを流しました。
表面にヒケというか、虫食いの穴のようなものがありましたので、表面から半田を流して埋めました。



その前に別パーツを使用する場所に穴を開けておきます。
ワイパーや手すり、配管留めやジャンパ栓の部分を開口しました。





続いて前面を側面に固定します。
点付け→面付けはいつも通りですが、接合面に隙間ができてしまったのでハンダを大量に盛り付け、
デザインナイフやスポンジやすりで処理しました。





続いておでこを1.2mmプラ板から作ります。
製品にはホワイトメタル製のおでこが付属していますが、説明書にもある通り寸法に難ありで使えないです汗
写真のように現物合わせで寸法を採り、3枚重ねて接着しました。
写真はありませんが、このあと屋根のアールに合わせてガリガリ削ったのち、ボディと瞬着で接着しました。



これからパイピングに移りますが、市販の0.3mmドリルだと不安があったため、精工ドリルさんのルーマ型ドリルを導入しました。
0.01mm単位で購入できるため、例えば0.3mmのものを通すために0.35mm径、…と敢えて半端な口径を選びました。

さて、使用感ですが従来のドリルでは心許なかった真鍮相手でもザクザク掘ることができ、品質の高さを思い知りました!
これは今後の必須アイテムになりそうです。



この辺りの車両になってくると屋根上資料が満足に手に入りません。
逆に、推測で大雑把に進めることができますので、てきとうに下書きをして配管留めになるだろう場所を0.35mmで穴開けしました。
アール状の真鍮板が相手なので不安が大きかったのですが、歪むことなく開口でき一安心といったところです。



配管を0.3mm真鍮線、配管留めを0.13mmリード線で作成するのはいつもの方法。
裏からリード線を引っ張り瞬着で固定しました。





ヘッドライトはKATOのASSYパーツのクモハ53飯田線用を使います。
1.5mmのドリルで穴開けし、断面を四角にするために棒ヤスリで整えます。




パンタを乗せるのですが、実車を調べていくうちに元の穴は使えないという結論に達しましたので埋めました笑
プラ角棒引き伸ばし線と黒瞬着で埋め、スポンジやすりで仕上げます。



パイピングはこのように纏まりました。
避雷器はトレジャータウンのTTP128-01を奮発。
パンタ台座はプラ板で作っています。
90度に曲がっているように見える作用管ですが、旧型車はカクカクしておらずフリーハンドのような曲がり方をしています。
とはいえ、完全にフリーハンドにすると見栄えが悪くなりますので、絶妙な塩梅を目指して調整しました。



モハ12のランボードを自作します。
製品のランボードを延長して全長を伸ばし、足は洋白帯板を半田付けしました。
文字にすると大したことなくなってしまいますが、試行錯誤を繰り返して頑張った部分でもあります。
最初は写真とパーツであまりにも違うことにツッコミを入れるところからスタートし、
どうしたら雨樋に垂れるしなる脚を再現できるか考え、洋白帯板にたどりつきました。
イメージが固まったら夢中で半田つけを行い、屋根に乗せたときにはコレだ!とガッツポーズしていました。

| 模型日記 | 15:05 │Comment-│編集

14系ムーンライト九州の製作

前回ED76 78サザンクロス牽引機を製作したのですが、サザンクロス客車が届くまで
何も牽かせるものがないということで、少し前に購入していたムーンライト九州を加工することにしました。



久しぶりに車両ケースを開けたのも束の間、次の瞬間には分解されバラバラになっていましたw
TOMIXの14系は特に分解に難儀することなく、簡単にパーツごとにできました。



中性洗剤による洗浄を済ませ、まずは屋根をサフ500番でスプレー塗装しました。
正直なところ溶きパテ+メタリックマスターと大差ないのでこちらの方が楽ですw



クーラーなど屋上機器を塗装しました。
段ボールの切れ端に並べるのが地味に大変なんですよねこれ。



ボディの別体化に移ります。
手すりはバルディローズの103系用の余りを使いました。
銘板はいつものKitcheN楕円銘板です。



渡り板も別体化しました。
元モールドを取り払うのが大変なのですが、爪楊枝やすりで地道に削りました。



展望車も勇気を出してメスを入れます。
テールライトが肉厚だったのでトレジャータウンのTTP161-71に交換、ヒンジは0.14mmプラペーパーで追加しました。



室内パーツをタンで塗装しました。
さすがに青成形ですと室内灯を入れた時に悪目立ちしそうでしたので。
着色済みガラスなこともあり、今回は塗り分けはせず簡単に済ませました。



今回のメインイベントである退色表現を塗装で表現します。
試しにED76 78で使用したMr.328番の余りを白で割ったところ、案外いい色になりました♪

吹き付ける時の注意点ですが、向きを気をつけます。
最初はマスキングテープとの境目と垂直に構え、少し濃いめに溶いて境目を目がけます。
さらに気をつけるのが距離でして、ちょうど乾燥するかしないかくらいの距離感に調整して細吹きしました。

その後、少し溶剤を足して圧を上げて面吹き、さらに溶剤を足して圧を上げては吹きを繰り返しました。





妻面は貫通路を塗り分けます。
四周をマスキングテープで覆い、バフ色で塗装。
そしてドアレールをスーパーステンレスで吹き付けました。





ただ塗り分けただけでは綺麗なピンク色になってしまい、退色しました感が出ませんのでウェザリングをします。
ウェザリングカラーのマルチホワイトをじゃぶじゃぶ塗り、それを専用の溶剤を付けた綿棒で拭き取ります。
このとき、上から下に綿棒を動かすことで雨垂れのような表現を目指しました。

結果、近くで見ればわかるレベルの縦筋ができて実感的になったと思います!



特徴あるムーンライト九州の方向幕は、ジオマトリックスの方向幕を貼りました。



最後に標識灯をリアルにします。
KATOのASSYパーツを使いますが、そのままでは厚さが気になるので裏からヤスリを当てて薄くしました。
そしてED76のときに使用したEF81用パーツセットから使えそうなパーツを使い、ディティールアップしました。



パーツ未加工のときと比較。かなり印象がかわったと思います。





ムーンライト九州完成しました!
省略しましたが各所ウェザリングや、展望窓のスモーク塗装など行っております。
今回退色表現に挑戦してみましたが、思ったより上手くいき納得のいく内容になりました。

編成にしたときに、車両ごとに色合いが異なる90年代当時の様子を再現できてよかったです。

| 模型日記 | 10:56 │Comment-│編集

ED76 78サザンクロス牽引機の製作

2021年6月のこと、マイクロエースからサザンクロスの再生産が発表されました。
今までジョイフルトレインや機関車+客車の類には興味がなかったのですが、
これを機に手を出してみようと思い、いつもお世話になっているレンタルレイアウトのRe-Colorさんで予約。
そして牽引機のED76 78もYahoo!ショッピングで在庫のあるお店を探して注文しました。



届きました!
このあとサイトを確認したところ既に売り切れになっていましたので危ないところでした。
さて、せっかくの製品しかも専用塗装ですが、早速分解しますw



既にとんでもないことになっていますwww
製品を見てまず気になったのが前面窓です。
Hゴムがガラス側表現になっているので、ED76の特徴であるデメキンが再現されていないんですよね。
これではまるでEF81です。

これを修正するべく前面窓を外して、ツライチに切り出したプラ板を接着しました。
そこに黒い瞬着をたくさん盛っておきます。



黒い瞬着を削りましたら、さらに0.14mmプラペーパーを重ね貼りします。
これが将来のHゴムになるので、しっかりと印象を確認します。



ピンバイスで開口→やすりで削り広げました。
だいぶイメージが湧きましたね(^^)
実物は段付きモールドのようになっていますが、さすがにそこまでは難しいので、せめて写真のように斜めにヤスリを当ててテーパーにしました。







手すりの別体化を行います。
前面の手すりはモールドの両端に穴を開け、片方に0.2mm真鍮線を挿して写真のように指で曲がりをつけました。
ボディに沿った曲線を曲げられたら、2枚目のように90度曲げるポイントを銀マッキーで印つけました。

何本も失敗しながら、ようやく形になったのが3枚目です。
手すりパーツを購入すると失敗したときの落胆が激しいですが、真鍮線なので失敗しても損失は十数円。軽い気持ちで失敗できました笑

ついでに他のモールドもトレジャータウンのパーツに置き換えるので穴あけし、
別パーツで用意されていた手すりは太くて不恰好なので、穴を埋めて開け直しました。
テールライトは銀河モデルの電機用です。





塗装前準備が終わりましたので早速銀→白→赤の順番で塗ってみました。
色はクレオスの8番銀、ガイアのアルティメットホワイト、クレオスの327番です。
ご覧の通り、帯が太すぎてボツなので神ヤスリでリセットしましたw



TAKE2です!
まず銀はGM39番に変更し、エア圧弱めにして吹き付けます。
このとき削ったところの段差ができてしまうと格好悪くなってしまうので、しっかり確認しながら進めます。



裾に1.3mm厚で切り出したマスキングテープを貼り、ガイドにします。
その上に0.3mmで銀をマスキング。
最後に、既に覆っている部分を一度剥がし、位置ズレがおきていないか確認します。
問題なければ白を塗装。隠蔽力お化けのアルティメットホワイトを、ゆず肌に気をつけて吹き付けました。



ちなみに、0.3mm厚や1.3mm厚のマスキングテープはこのようにトレジャータウンのテンプレートを使って切り出しました。
ところで、みなさん定規とカッターを使うときは縦横どちらに構えますか?
昔書道の先生に言われたことがあるのですが、十の字を書いてより直線で、紙に並行な線を書ける方向の方が得意らしいです。
そもそも手首を動かすな。とかいろいろ言われそうですが、たまに自分で確認して構える方向を決めています。



話が脱線しましたが、続けて赤を塗装します。
エアーブラシのカップとボディを見てほしいのですが、先に塗った白の上から赤を足しています。
これにも理由がありまして、赤は隠蔽力が弱いのでそのまま吹くと何回も重ねる必要があり、厚塗りになりがちです。
あえて下地色と足した色を挟むことで、隠蔽力の弱い塗料を少ない吹き付け回数で発色させることができます。



トレジャータウンのEF81用パーツセットから使える部品を使い、別体化します。
本当は赤を塗る前に植えるべきでしたが、忘れていました汗

ミッチャクロンで筆塗りしたのち、またMr.327番を吹いています。



さらに乗務員扉の手すりを忘れたままマスキングを剥がしてしまいましたw
仕方ないので写真のようにマスキングテープを挟み、ミッチャクロン→Mr.327番を筆塗りしています。
でも、塗装はうまくいったようで一安心です。



続いて上部をフラットブラックで塗装します。
最初は筆塗りで塗装したのですが、やり方が悪いのか凄い塗りムラと光沢が出てしまったので、
慌ててサンドペーパー掛けして急遽マスキング+エアブラシを使いました。
けっこうこの辺りでは要領悪くバタバタしています汗



前面窓のHゴムを塗り分けるのですが、ここでグレーのプラペーパーが生きてきます。
筆塗りが苦手なので、筆塗りにかわる代替案を考えた結果「塗装を削って地肌を出す」に落ちつきました。
この方法、個人的には大ヒットだと思うのですがいかがでしょうか?



側面Hゴムも筆塗りを回避しました。
今度は誰もが思いつくであろうマスキング+吹き付け塗装です。
アールの部分に吹き込みができてしまいますが、自分の場合は筆塗りよりは綺麗にできますので。





連結器周りの別体化を行います。
どうしてもNゲージ用だと大きいので、片方にはZゲージ用のマグネマティックカプラーを使います。
その関係でスカート開口部をプラ板で埋め、エバーグリーンのコの字型プラ棒でディティールを増やしました。

エアーホースはRe-Colorさんの3Dパーツを使い、汎用プラチェーンSを使い鎖を追加しました。



ウェザリングですが、今回は軽めに施したかったので屋上機器をつける前に行います。
レシピはいつも通りのフラットアース+フラットイエロー少々です。



高圧線のパイピングを行います。
写真のように0.2mm真鍮線を、見本通りに曲げていくだけの単純作業です。
ただ、曲がり方が立体的でしたので少し苦戦しました。

コピーできましたら元のパーツは碍子を残して切除し、碍子には真鍮線を通す穴を開けておきます。
塗装はFARBE室内グリーンを筆塗りしました。



自作Hゴムに収まる窓ガラスを自作します。
まずは0.2mm厚のポリカを現物合わせでカットしていきます。
写真はボディに当てて確認しているところです。
微調整はスティックやすりで行い、少しキツイくらいの嵌り具合を目指します。





パノラマミック部は爪楊枝を当てがい癖をつけたあと、指で潰しましたw
意外とこのくらい思い切って問題ないです。
少なくとも白化することはまずありません。素材が優秀なのでしょう。
自分は美軌模型さんで購入しましたが、現在は入手困難なのでエンドウさんのキャブロイドを使うといいと思います。





ピラーは0.2mm洋白線を用います。
その際両端を少し潰してあげると実物通りの形状になるのでおすすめです。
細いので難儀するのが接着ですが、模型用ハイグレードを潰した部分に点付けし、7部乾きくらいまで待ってから窓に持っていきました。



最後に付属のヘッドマークが分厚すぎるので、裏から削って断面をクレオスあずき色で塗りました。
これも筆塗りが怖いので、写真のようにそれ以外の方法でw





さて、ようやくED76 78サザンクロス牽引機の完成です!
思い付く限りの加工を詰め込みましたので、かなりの自信作になりました。
初めての技法にも多数挑戦でき、思い返してみると楽しかったです。
しっかしまぁ、Twitterを見返してみるとこれを2ヶ月ちょっとでやっているようで、当時の自分の集中力に驚かされるばかりです。

次は客車ですね…!

| 模型日記 | 11:36 │Comment-│編集

小田急7000形LSEの製作

小田急LSEといえばTOMIXのロングセラー商品で、何回か改良を加えられていますが構成自体は古いまま。
というちょっと残念な製品ではあります。
個人的に新塗装が小田急の中でトップ3に入るお気に入り車種でしたので、ヤフオクで落札できたこともあり加工することにしました。



手に取って最初に、前面窓の断面が丸見えで損しているなと思いました。
マイナスポイントがわかりましたら早速手直し。窓ガラスを外して断面をポスカで色差ししました。
これだけでかなりマシになりますね。




続いて、屋根ですが製品は緑がかったグレーをしています。
これではちょっと格好悪いので、クーラーをマスキングして溶きパテ+メタリックマスターでいつものザラザラ表現をしました。
JR西日本や京成の車両でしたらこのままでOKなのですが、小田急の車両はもう少し濃いグレー
の印象ですので、このあとニュートラルグレーを吹き付けています。



そして写真のようにウェザリングしてあげれば屋根はOKじゃないでしょうか。
いつものようにジャーマングレーで土台を作り、後からフラットアース+フラットイエローで段階的に吹いています。



断面を塗ってだいぶマシになった前面窓ですが、実車写真と見比べるとスモークが欲しくなってきましたので、
スモーク塗料の吹き付けに挑戦してみることにしました。
均一に吹かないと違和感となりますので技術が問われると思われましたが、意外と何とかなりました(笑)



最後に床下関係の塗装です。
今回〆切の運転会まで時間がありませんでしたので、座席の塗り直しは断念しました。
台車と床下機器のみ、プラ地肌のままでは製品臭がしますので再塗装します。
台車はいさみやカラープライマー+明灰白色で、床下機器はプライマーの色を生かしました。



これで完成です。
短い納期だったので別体化は見送りましたが、それでもポイントを押さえた加工を行うことで質感がUPしたと思います。
いずれはボディの赤も塗り直してあげたいところですが、しばらくはこれで楽しみたいと思います。

| 模型日記 | 21:56 │Comment-│編集

207系1000番台福知山線の製作

前回103系を製作しましたので、そのお供に207系1000番台を製作したいと思います。
103系と207系の離合が見れたら絶対かっこいいですよね!



とはいえ207系は過去に持っていたのですが手放してしまったので持っていません。
まずは入手することから始まりました(笑)

運よく中古屋さんで手に入る訳もなくヤフオクで落札しましたが、絶版品だけあってかなり高額でした。



今回のテーマは「塗装を生かしてパイピングを行う」ですので、早速モールドを削ります。
207系の妻面はビードが走っていますので、ビードを削ってしまわないように慎重にカッターを入れました。



避雷器周りは配管が持ち上がるのでやりがいがあります。
写真のようにボナの割ピンを挿し、輪っか目がけてリード線を通します。
黒い瞬着で芋付けすれば浮いた配管が再現できます。



続いてヒューズ箱周りですが、ヒューズ箱にヒケが生じているので黒い瞬着で埋めました。
製品ではよく省略されていますが、実物はヒューズ箱の左右に配線が刺さっていますので0.25mmで穴あけします。



続いて最大の難関であるかぎ外し線を作ります。
Y字の滑車のような部材が2か所ありますが、さすがに再現は難しいので0.3mmプラ板をL字に切り出しました。
極細の線は0.15mm真鍮線を使い、碍子は0.13mmリード線をぐるぐる巻いて再現しました。
接着は黒い瞬着ですが、細かいので慎重に作業を行います。



最後にメインである母線、作用管を引いていきます。
かぎ外しに比べて太さを出したいのと、中にリード線を通したいので、うちでは0.4-0.2mm真鍮パイプを使うのが標準です。
かぎ外しを跨ぐ配線から引いていき、0.13mmリード線で縫い付けるように固定。
そして手前の線も固定します。左手で線材を支え、右手のピンセットで裏からリード線の輪っかを引っ張ります。
当然引っ張っただけではドンピシャの位置には来ませんので、微調整を行い、裏から瞬着を流して固定します。



今回新たな試みとして、先に塗装まで済ませてから最後にボディと合体させようと思います。
急ぎ足ではありますが、早速いさみやカラープライマーで塗装しました。
このプライマー、塗装もいっぺんにできますので大変使いやすいです。



ウェザリングをします。
クーラーからの排水を表現するべくエナメルのジャーマングレーで薄く吹いてみました。
ちょっと大げさかもしれませんが、模型的にはこのくらいが見栄えいいと思います。
パンタ周りもジャーマングレーと、少しフラットアースを混ぜて吹き付け。
ついでにカップの塗料を筆にとりクーラーの墨入れまで行いました。



パイピングの関係で妻面も再塗装必須になりますので、どうせなら別体化も行います。
手すりはトレジャータウンの汎用0.8mm、銘板はKitcheNの楕円銘板を使用しました。



妻面も別体化が完了しましたら塗装に移ります。
写真はありませんが、金属部分にミッチャクロンで筆塗りしたあと、ガイアのステンレスシルバーを吹き付けました。



続いて前面加工に移ります。
ネットで実車の写真を見ますと、90年代初頭の207系は腰帯が濃い印象を
受けましたのでジャーマングレーで再塗装しましたが、これが個人的には大成功です。
ぐっと印象に近づきました。





続いて前面FRP部をクレオスのスーパーステンレスで再塗装しました。
こちらも一気に印象が変わり前面に高級感がでました。
腰帯の再塗装と合わせて今回やってよかった加工TOP2に入るでしょう。



ワイパーモールド除去に初挑戦します。
「綺麗に削ってコンパウンドで磨く」という知識をもとに頑張ってみたのですが、どうも透明感がいまいちでした。
最後のコンパウンドに頼るのではなく、サンドペーパーの段階から丁寧に水研ぎしたところようやく許容範囲に落ち着いたので、難しいです…。



床下などを塗装します。
いさみやカラープライマー黒を全体に塗装し、床下機器と台車は明灰白色を薄く塗り重ねることで
凹部には下塗りの黒が残るようにしました。
これで墨入れを省略できます。

座席パーツの床面を緑系で塗装したのは失敗です。いつか塗りなおしたい…。



少し飛びますが、前面にワイパーと手すり、方向幕を入れました。
やはり別体化をすることで見栄えが向上しますね。かっこいいです。




インレタは社外品を駆使して貼り付けました。
車番は103系と違って並び替える必要がないのでとても楽でした(笑)
前面の小さなJRマークはヤフオクで落札しましたが、こちらも貼りやすかったです。




こんな感じで207系1000番台福知山線が完成しました!
登場時仕様ということで、スカートに編成番号や濃いめの腰帯など、自己満レベルの拘りが詰まった作品です。
目標である「塗装を生かしてパイピングを行う」も無事達成できてよかったです。

もともと完成度の高い製品で、一見手を加える余地なんぞないように思えますが、
このように見違えますので興味をお持ちになりましたら是非やってみてください。

| 模型日記 | 21:24 │Comment-│編集

福知山線103系の製作

ツイッターで#KOKUDENクッキングというハッシュタグを用いて
KOKUDENシリーズを加工しようという企画に参加し、福知山線の編成を作成してみました。



買ってすぐに分解するのはいつものことですw
昔のKATO製はプラの板厚が厚いので、分解にもコツがいります。
写真のように屋根に指を入れて左右にスライドさせると分解できました。



今回は床板と窓ガラスをKATO新103系から拝借します。
ボディ内側のリブは不要になりますので全て削ります。



窓サッシも面倒ですが1つ1つ丁寧に削り取ります。
ニッパー、カッター、棒やすりを駆使して新103系の窓ガラスが嵌るまで広げました。



配管は全て削り取り、0.3mmプラ板による台座と、真鍮線や真鍮パイプでパイピングしました。
やはり浮いた配管を見るとやり甲斐を感じますね。
ちなみに手すりはバルディローズの103形用手すりです。
特徴的な三角形の手すりもここで手に入ります。



屋根はWAU102クーラーを乗せる関係でグロベン台座を全て切削。
必要な部分まで削ってしまいましたので、そこは金属パーツで復旧させました。
アンテナ類はGMストアでEVO103系用パーツを購入しました。



加工後の側面です。
ドアコック蓋はバルディローズのパーツを使用しています。
今回床下機器の加工にも挑戦しており、WAU102クーラー搭載車特有のSIVやATS車上子の他、床下配管のパイピングをやってみました。



塗装前に塗装剥離を行います。
今回はIPAでは簡単に落ちなかったのでうすめ液を使用したところものの数分で剥離してくれました。
写真のように超音波洗浄機を使用するとこする手間が省けるのでお勧めです。



うすめ液の弊害ですが表面が荒れてしまいました。
ところどころに気泡や凹凸が生じましたので、サンドペーパーで平滑にしていきます。



今回の試みとして、妻面の縦樋もプラ材で別体化してみました。
結果的にはこれが失敗で、ねずみ色の0.14mmプラペーパーが強度が低く、
扱っていくうちにポロポロ折れたり取れたりしてしまいました(泣)



ようやく塗装を行います。
貫通路と内側にFARBE室内グリーンを吹いた後、
黄色は隠ぺい力が弱いのでアルティメットホワイトで下地を作ります。
ただ、これも失敗でゆず肌の原因になってしまいました。
顔料入りで少し性質の違うアルティメットホワイトですが、普通の塗料と同じ感覚でエアブラシするとつぶつぶ仕上げになってしまいました。反省。



気を取り直してHゴムの色差しに移ります。
当方、筆塗りが大の苦手ですので何とか他の方法でできないかと考えたところ、ポスカにたどり着きました。
新品のポスカを用意すれば、ペン先も劣化していなく割と書きやすかったです。
ちなみに、断面はエナメルのフラットブラックで塗り、その後セミグロスクリアーでコーティングしております。



コーティングしましたらインレタを貼ります。
車番はズバリなものが出ていませんので、トレジャータウンの103系用から文字を並べ替えて一文字ずつ貼りました。
JRマークはTOMIXの絶版品を使用。とくに劣化していないのでよかったです。




屋根や床下類も全塗装します。
いさみやカラープライマー黒を全体に吹き付けたあとグレーやウェザリング塗料をまぶすように吹き付けました。
WAU102クーラーはマスキングして塗り分けました。



屋根にもウェザリングします。
タミヤエナメルのジャーマングレーで土台を塗ったあと、フラットアース+フラットイエロー少々を薄く塗り重ねていきます。



室内も塗装しました。座席は青22号で塗装したあとマスキングを行い、茶系で床を塗っています。
動力車の座席部は青く塗ったマスキングテープを貼りました。



前面ガラスはポリカ0.2mmを切り出してみました。
断面が薄くなるので見た目がよくなります。個人的にお勧めの加工です。




ライトレンズなどがまだですが、いったん完成とします。
古い古いKATOのKOKUDENシリーズですが、印象把握がいいので別体化と再塗装で現代でも通じるものになったと思います。
脆い縦樋やアルティメットホワイトによるゆず肌など反省点も多いですが、その辺りは次作以降に生かせたらと思います。

| 模型日記 | 13:41 │Comment-│編集

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